子どもと一緒に まなびの暮らし

第1子出産後から放送大学で学び始めた平成生まれの2児ママが、子どもと一緒に過ごす日々の発見や気づき・日々の学びなどをつれづれに書くブログです。ちょっとの工夫で子どもにも良い、自分にも良い方法で日々を楽しく暮らせたらなぁと思って過ごしています♪

出産~様々な命の誕生~ 第一子誕生のとき

出産までの経過

私は子どもたち2人を帝王切開で産みました。

自分自身、産むまで帝王切開になるとはまったく思っていなくて、たまごクラブとかの雑誌ですこ~しだけ特集(当時。今はどうなのかしら?)されていた帝王切開をちらと読んだ程度。

 

第1子の妊娠の経過は順調で、体重増加も9キロ弱の増加(BMIで「やせ型」の場合・・・9~12kgが理想)とそこまで大きく増えたわけでもなく、特にひどい体調不良もなく過ごす。

仕事が産休期間に入るとどちらかと言えば元気で調子もよく、4月の心地よい陽気の日々で1日に3時間ぐらい散歩方々買い物に出かけていた。

しかも、かなり大きなお腹を抱えて、すれ違う人に声をかけてもらいながら是から生まれてくる命を待ち遠しく、また、とても楽しみでした。

 

出産予定日

そして迎えた出産予定日。

「先生からは子宮口、全然開いてませんねぇ」、と一言。

「あと1週間経っても出産にならなければ、入院して陣痛促進剤を使いましょう」とのこと。ただ、予定日超過はよくあることなので、気にしなくてもいいとの事でした。

出産予定日を知っている身内や親しい人からの「生まれた?!」の連絡が辛いこのごろ(^^;)

祖母からの毎日のように来る連絡には、「生まれたらちゃんと連絡するから待ってて!」と爆発するほど。。。今思えばホルモンバランスのせいかなぁ~

 

 そして予定日一週間後・・・

やっぱり生まれてませんでした(^^;)ということで、促進剤の前にバルーンを入れるとのことで入院。風船みたいなの?を入れて子宮口を広げるとのこと。

この時点でほぼ子宮口閉じてる。。。「全然開いてないよ」の先生の一言が胸に刺さる(><)「バルーンが出たら連絡を」と言われ、大部屋で赤ちゃんをあやしているほかのママさん達の声を聞きながら、ずきずき痛みが来る中、1人で不安なまま一晩病院に泊まる。

夜中にあ、何か出た!?と思ってナースコール。

「バルーンの先っぽが出ただけですね。まだまだです」と看護婦さん。

「・・・え、まだ続くの?」先は長い。

翌朝、子宮口1cmぐらいしか開いておらずその先に進む気配なく。

朝から陣痛促進剤の錠剤を投与開始、1時間おきに1錠?だったか飲んでいき、昼食をはさんで午後からは点滴の陣痛促進剤を数時間おきに量を増やして投与。

・・・・ひたすら痛い。

薬を使って起こしているとはいえ、陣痛は陣痛。痛いのです。。。ホントニ(><)

 

夕方、先生の診察。

「子宮口3cmしか開いてませんね~。今夜は促進剤は使わず、明日の朝からまた錠剤→点滴と同じように薬使っていきましょう」と先生

「え!?また!?」促進剤の投与はしないものの、ひたすら激痛が夜通し続き、またも不安な一夜を一人で過ごす。(夫は面会には来てくれたものの泊まる事はできず帰宅)

 

翌朝、再び錠剤からの点滴による促進剤・・・

午後になるにつれ、もはや長く続く痛みと腕にある点滴の針の痛みとで意識があるやらないやらな状態。

そして、16時の診察時。

「開きませんねぇ・・・。これは何かあるのかもしれない。切りましょう。帝王切開。18時から手術にします」と先生

「えぇ?!」と私。

「必要な書類等が有りますから旦那さんを呼んでください」

あとは淡々と過ぎる。。。突然の宣告、そして、手術まであと2時間(^^;)

何かあった時のリスク等について記載して手術に同意しますという同意書にサインして病室に戻ってきた主人を見ながら、なんだかわけもわからずポロポロ涙が出てきた。

大泣きしながら、まとまりもつかない思いの丈を色々話をして、大分すっきり。


その時は時間もなかったし、意識も朦朧としてたので、「きっと7月1日に生まれたかったんだよ。お腹の子(長男)が一年のど真ん中を選んだのかな」という言葉が自分の中でしっくり来て、気持ちを落ち着ける。

 

後から聞いた話ですが、実母が来ていたそうで、主人が帝王切開になる旨を伝えると、泣きながら「切らずに済む方法はないのか」と聞いていたらしい。

「それがないから切るんだと思うけど・・・。っいうか、あなたが泣いたところで変わらないし」と後から聞いたときには突っ込みつつも、自分自身が母親になってみて感じることは子供が手術をすることは自分が手術するよりも辛いということ。

なんだかんだと母は母だったんだなぁ~と思ったり。

ちょっと母を見直したよ。



 いざ、帝王切開

 そして、手術準備。

 イチジク浣腸をして、お腹周りの毛を剃り、手術着に着替える。

 そして、エアコンがかなりかかった手術室に裸で手術台に乗り、待つこと数分。(かなり寒いけど、仕方ない)


先生が到着し、手術開始。麻酔の針がちょっと痛いと言っていたけれど、2日続いた陣痛から比べたらどうってことない痛み。刺さったのも分からないぐらい。触られているのは分かるのに、痛みは何も感じない部分麻酔。変な感じでした。

そして、手術開始からものの数分。赤ちゃん誕生。(本当にあっという間)


「でかっ」先生の一言が今でもはっきり覚えている。産院で今までの中で3本の指に入るぐらい大きい頭囲だったそう。

「これは出ないわ」先生の呟きが聞こえるも安堵の声になる。

 

でも、それはそれとして、子供が誕生したその瞬間はただただ感動でしかなくて、促進剤でぎゅうぎゅう締め付られて辛かっただろうに、一緒にがんばってくれたわが子がいとおしいと感じた。

 

それから縫合。先生2人がかりで30分ぐらいかけて縫合。

先に赤ちゃんはナース室へ移動してそのときに主人たちとは対面しているが、ピッピッピと言う手術のときの心臓の数値を図る電子音がずっと聞こえていて、主人は気が気じゃなかったそう。(後で聞いた話)

 

力が入っていたせいか、その後は高熱を出して2日ほどダウン。

 

実は辛いのはココから

 帝王切開、よく楽して産んでいいよね、などと言う人がいるそう。

 さて、ココから書く内容を見ても楽だといえるのか、その人に是非聞いてみたいと思う。

 暑い夏の日。お腹を切っているので腹筋が使えずしばらく寝たきり。(ちなみにトイレもいかず、カテーテル装着。)と言うか、動けない。寝返りすらできない。硬いベットで腰が痛くても寝返りを打つこともできない。(痛みとお腹に力が入らなくて)

 そして、私が何より辛かったのは、血栓防止のためということでふくらはぎにつけられた自動ポンプ装置。(なんて言うのだろ?)足に当たる部分はビニール素材で、汗をかくと蒸れる。ひたすら蒸れる。お湯につかりすぎてふやけた指みたいな状態になって、かゆい。でも、動けないからかけない(><)

痒くて夜もあまり寝れなくて、早く外してほしくてたまらないのに、、、そんな日々が続いて、動いてもよい許可が出るまでの3、4日続く・・・。

ほんとに、夜もかゆくて痛くて起きてしまい、熟睡もできない。そして、まだ残る熱・・・。


 術後なので、食事も重湯などの流動食からスタートするが、それを食べるときに起き上がるのがまず激痛。普段何気ない生活の中でいかに腹筋を使っていたかが分かる。そして、使えないその時は起き上がって食事テーブルのほうを向くだけでも10分はかかり、汗が出るほどの大変さ。食後もまた今度は、寝るために体を動かすがその動作ひとつとっても痛い・・・。

 そして、4日目ごろから歩くように指導される。ポンプがはずれ心も晴れやか、でも、お腹は痛い。やっとの思いで腰の曲がったおばあちゃんのような格好で点滴台を持ちながら一歩一歩進む。まっすぐなんて歩けないさ!

シャワーはまた翌日まで浴びられない(><)えーん(汗)体は毎日拭いてもらえるものの、髪の毛洗いたい。。。


 5日目ごろからは母乳指導。新生児室までまたおばあちゃんのような格好で一歩一歩進む。時間になると部屋から移動し、赤ちゃんを抱っこして座って授乳。立ったり座ったりはもちろん激痛。授乳クッション持つのも一苦労。そして、一度座ると動きたくないのに、授乳中に出る息子のうんちをきれいにせねば、、、😅


 でも、赤ちゃんの可愛さに癒されるひと時。(いっそ、座ったまま次の授乳時間までココで寝たい・・・と何度思ったか)

 退院2日前、お腹の傷の治りの確認と、とめてあるホッチキスを外す。消毒が地味~に痛い。しみる。。。

 約10日の入院生活の後は、自宅で育児スタート。立ったり座ったりがつらいのはここから数ヶ月続く・・・

 私の場合、普通に動けるようになったのは、半年ぐらい経ってから。頭を使ったりはできるけれど、歩くのも一苦労&長い寝たきり生活で筋力低下もあり、長引いた感あり。

 出産して初めて知ったが、どうやらケロイド体質らしく、切ったところが蚯蚓腫れのようになっている。

 夏場は傷が蒸れてかゆいし、冬場は冷えるとずきずき痛んだりする。

 2回目の帝王切開も同じ場所を切るので、回を重ねるごとに子宮破裂のリスクが高まる。

 

 陣痛を経て経膣分娩をした人ももちろん命がけ、凄いと思うが、帝王切開も文字通り本当に命がけの出産。

 どちらが凄いとか、どちらがえらいとか関係なく、どちらも(もっと言えば、ほかの出産方法も)同様に命をこの世に誕生させるすばらしい瞬間。

 

 私は傷のことを聞いてくる子ども達にも胸を張って「これはママの勲章だよ。○○ちゃんたちが生まれれ来るときに通った命の扉なの。大事な宝物だよ」と伝えています。

 自分なりの理由でいい、後付けでもいいから、もし出産をマイナスにとらえている、後悔している人がいたらこう伝えたい。


 「あなたの出産は誰がなんと言おうと、とてもすばらしい出産。みんな違っていいし、あなたがいなければ、あなたがその方法を取らなければ、子どもはこの世に産まれてこなかった。過去の経験もすべて意味がある。過去は変えられないけれど、過去のとらえ方は変えられる。子ども達に生まれてきてくれてありがとう。と伝えるところからはじめませんか?」って。

 

 私は今でも毎日夜寝るときには子ども達に「生まれてきてくれてありがとう」って伝えています。だって、心のそこからそう思いますもの。そして、子供たちが幸せであるよういつも願っているから。

 

 命を誕生させることができる「母」って凄いですね^^

 そして、命の神秘を感じさせてくれた子ども達・そして、夫にも感謝です。