母子家庭は不幸じゃないよ。
私が母子家庭で育ったというのは以前の記事などを見ていただければと思いますが、
たまたま、先日、母子家庭の子どもの立場からのお話をさせていただく機会が有りました。
私の幼少期時代、母子家庭は少数派で母子家庭=かわいそう、不幸せといったイメージが周りの方に多くあったように感じました。
その例が、母子家庭であることを伝えると、相手が凍りつく感じ。
「あ、まずいこと聞いちゃった・・・」みたいな。
こちらは特段なんとも思っていなくても相手がそういう対応をとることで傷つくことも学生の頃は少なからず有りました。(高校生の頃に親が離婚)
また、理由が分かっているのにも関わらず、「何で苗字が変わったの?」と数十回に渡り聞いてからかってくる親しくない同級生もいましたね~
そんな時最初はきちんと答えていたものの、途中からの悪意を感じた私は、売られたけんかはあえて買いました。ただ、手を出すことは絶対なく、まぁ、言葉だけで相手がもう何も行って来れないレベルまで言い負かした記憶が(笑)若気の至りですね(笑)
経済的にはやっぱり苦しかったですし、そんな家計を支えるために私も母の仕事の手伝いをしたり、自分自身もバイトをしたりした高校時代。
そんなまぁ、母子家庭になって大変な事も有りましたが、母子家庭でよかったこともあったのであえてそれを書こうかと。
細かな感情や状況についてはまたおいおい記事に使用可なぁとは思いますが。
①生活力が身についた
家事はやらざるを得なかったですから、高校生にしてはかなりできましたよ♪家計管理もしていたので、スーパーの底値や安く買う工夫等普通の主婦並のことはできてました。1人暮らし、何も問題なかったですね~
②大人と話すのが苦にならない
どちらかと言えば、同世代と話すほうがTVとか見る時間がないので、同世代の子と合う話題がなかったのが辛いぐらい(笑)
母の仕事関連の大人とは普通に話していましたし、精神年齢が高?かったのか、大人と話す「生き方」や考え方などのほうが共感を持てました。
学生の頃から「仕事」をしていましたので、ビジネススキル(マナーやPC操作)などもバリバリこなしてましたので、そういった経験は、就職面接での高得点につながり、結果的に希望の就職先に採用していただき、ラッキーでしたね。
③小さな幸せにも感謝できる
大変な経験があった分、何気ない日々の幸せなどに感謝の気持ちがわいてきます。
必ずしも苦労をしろというわけではなく、私の場合は苦労があったからこそ、今の当たり前の日々が有りがたいと感じるし、大切にしたい日々に思えるから結果的に楽天的に考えられて幸せが大きくなるのかなと♪
④子どもに対する自分の感情にも冷静でいられる
子どもの時の感情をリアルに覚えていて、割と母親寄りの感覚もあった子ども時代を過ごしていたので、今、親として子どもに接するときに、子どもに対してイライラする気持ちも客観視してみる事ができるようになった。
日々の中で、割と役立ってます、この感覚。
⑤たくさんの人に支えてもらったので、恩返しをしたいと思う気持ちがある
金銭面では祖父母をはじめとする親族にたくさん支援をいただきました。また、私の子ども心を吐露する機会を与えてくれた先生や地域のおばさんたちなどたくさんの人の有形無形の支援があって私はぐれずに生長できたと思います。
母親と一心同体状態だった高校時代の私から、「個」の私になるまでにたくさんの話を聞いてくれた主人やその他の皆さん。
たくさんの人が今の私を作る手助けをしてくれました。
そして、子ども達のためにも家族のためにも「私自身が幸せになりたい」し、そう有り続けたいと思うようになりました。(一時は自分が不幸せでも子どもが幸せになってほしいといった母親と同じような感覚を持ったことも有りましたが)
そうすると、今度は自然と同じような立場や自分の経験を聞いて何か参考になる人へ支援をしたいと思うようになり、先日のセミナーでもお話をさせていただきました。
たくさんしてもらった分だけ、今度は自分が何を社会屋周りの人に返していけるか。
それがこれからの課題であり、目標です。
「母子家庭は不幸じゃない」
これは声を大にして言いたいと思います。
私が母子家庭で育って、約10年。そして、主人と共に家庭を持って6年。
その間いろいろな想いが交錯し、時には辛い時期もたくさん有りました。
でも、今はとっても幸せです。
母子家庭であることは必ずしもその後の人生に対して不幸で有り続ける要素とはならないです。
「今」仮に辛かったとしても、諦めなければ「未来」いつか絶対に幸せになる事ができる。
私はそれを自分自身で表し続けたいと思いますし、主人と子どもと幸せな家庭を築いていきたいと強く思います。
今は色々な家庭が有ります。
小学校などのクラスで離婚して母子家庭の子どもが数人いるというのもよくあるそうです。
離婚=悪いことではなく、離婚という選択をすることが必要な家庭もあるのだと思います。
どの家庭にも正解は無いと思いますし、他人がどうこういうまでもなく、より良い状態という当人たちしか分からないことだと思います。
私の事例も単なる一例で、それ以外のパターンの家庭の方がたくさんだと思います。
でも、私は母子家庭で育ったからこそ、得たものもたくさんあるし、過去の自分の経験が今の自分を創っていると感じています。
そんな中で、過去の自分も肯定する生き方が「今」に感謝し、大切な人たちと”幸せで有り続ける”ことではないかと思うのです。
「明けない夜はない」
今は暗くて辛い日々の人たちに対しても、やはり自分自身の経験からそう伝えたいです。
私のできることは本当に微々たることだけれど、自分の経験をつづったり語ったりすることが誰かの気持ちをちょっとだけ楽にしたり、前向きな気持ちにさせることができたのだとしたらこんなに幸せな事はないと思います。
そんな日が来ることを願いながら、自分の経験をこれからも書いていこうと強く思った一日でした。